内科
生活習慣病(メタボリックシンドローム)、糖尿病、高血圧、高脂血症、痛風、動脈硬化、アレルギー性鼻炎、花粉症、喘息でお悩みの方は、内科へお越しください。 また、蜂などに刺された場合などのアナフィラキシーショックのリスクがある方に、緊急時のためのエピネフリン(エピペン)注射キットを処方できます。
生活習慣病
高血圧・糖尿病・高脂血症・肥満・痛風生活習慣病(痛風・高血圧・高脂血症・糖尿病)について
少し血圧が高い、健康診断で血液が「ドロドロ」といわれた、尿の泡が気になる、糖尿かな・・・以前は「成人病」と言われた高血圧・高脂血症・糖尿病は今では「生活習慣病」とよばれます。それだけ診療が必要な人が増えたためです。
メタボリック症候群(メタボリック・シンドローム)
最近の研究で血圧の上昇・ほんの少しのコレステロールや中性脂肪の上昇・血糖値の量そして肥満が2つ以上組み合わさると危険状態であることが分かってきました。これをメタボリック症候群(メタボリックシンドローム)と言います。
食事療法や運動療法がなによりも大切です。
メタボリック・シンドローム(代謝症候群)とは
シンドロームX(Reaven, 1988)、死の四重奏(Kaplan, 1989)、インスリン抵抗性症候群(De Fronzo, 1991)、内臓脂肪症候群とも呼ばれる複合生活習慣病です。血糖値や血圧がやや高く、お腹が出てきた人のことをいいます。
メタボリック・シンドロームは、動脈硬化の危険因子である「肥満」、「高血圧」、「高血糖」、「高脂血症」を重複して発症していることがあります。この人達は心筋梗塞や脳梗塞になり易いのです。
肥満に関しては、上半身肥満のうち内臓脂肪型肥満です。また、高インスリン血症もみられます。日本の企業労働者12万人の調査では、軽症であっても「肥満」、「高血圧」、「高血糖」、「高トリグリセリド(中性脂肪)血症」、または「高コレステロール血症」の危険因子を1つ持つ人は心臓病の発症リスクが5倍、2つ持つ人は10倍、3~4つ併せ持つ人ではなんと31倍にもなることがわかりました。
厚生労働省の調査では、高血圧患者数は3,900万人、高脂血症は2,200万人、糖尿病(予備軍を含め)は1,620万人、肥満症は468万人と言われております。これらの患者は年々増加しております。
メタボリック・シンドローム(代謝症候群)診断基準
米国高脂血症治療ガイドラインとWHOによる診断基準の2種類があります。
米国高脂血症治療ガイドライン
(ATPIII:Adult Treatment Panel III, NCEP National Cholesterol Education Program) (我国には未だありません)では、下記5項目のうち3項目が該当するとメタボリック・シンドロームと診断ができます。
1)ウエスト(腹囲)が男性で102cm以上(日本人では85cm以上)、女性で88cm以上(日本人では90cm以上)
2)中性脂肪が150mg/dl以上
3)HDLコレステロールが男性で40mg/dl未満、女性で50mg/dl未満
4)血圧が最大血圧で130mmHg以上または最小血圧で85mmHg以上
5)空腹時血糖値が110mg/dl以上
WHOによる診断基準
高インスリン血症(非糖尿病患者の上位25%)または空腹時血糖110mg/dl以上に加え、以下のうちの2つ以上をもつものです。
1)内臓肥満ウエスト/ヒップ比>0.9(男性)、>0.85 (女性)またはBMI30以上または腹囲94cm以上
2)脂質代謝異常:中性脂肪150mg/dl以上またはHDLコレステロール35mg/dl未満(男性)、39mg/dl未満(女性)
3)高血圧140/90mmHg以上か降圧剤内服中
4)マイクロアルブミン尿症(尿中アルブミン排泄率20μg/min以上か尿中アルブミン/クレアチニン比30mg/g.Cr以上)
禁煙治療 ※現在禁煙外来の受付は行っておりません
無理のない禁煙
喫煙に様々なリスクが伴うことはよく知られていますが、なかなか禁煙に踏み出せないのが現状です。
最初から“禁煙=1本もタバコを吸わない”のではなく、少しずつタバコの本数を減らす方法で禁煙に導きます。最初の1週間はタバコを吸いながら治療し、2週目から禁煙に入ります。治療しながらタバコを減らす方法をとれば、成功率はぐんと高くなります。
途中で、「吸ってしまった!」があってもいいのです。治療を続けることが大切です。そうすれば、少しずつ“吸いたい衝動”が減るはずです。
美容と禁煙
皮膚のシワやタルミは、真皮の線維芽細胞の衰えを直接反映しています。適度の睡眠と適切な栄養バランス、それに十分な酸素呼吸が、線維芽細胞の活性化の決め手です。きれいな空気を肺一杯に吸い込んで、体内の隅々まで酸素を送り、張りと輝きのある肌を育てましょう。
低ニコチンのタバコでも、一酸化炭素の血中濃度は決して低いわけではなく、かえって高いとのデータがあります。
標準的治療に必要な費用
初診+再診4回、計5回の受診と処方に治療費を含めて、合計1万5千円前後(3割負担の場合)(1回の診察で薬代を含めて3,000円弱)
ニコチンパッチ(貼付剤)とチャンピックス(内服薬)のいずれかを使います。
途中で変更することもできます。
花粉症(皮膚科)
アレルギー性鼻炎・鼻水・鼻づまり・くしゃみ
花粉症(季節性アレル ギー性鼻炎)の代表的な症状として、くしゃみや鼻水(鼻汁)、鼻づまり(鼻閉)が挙げられます。対策としては外出時には眼鏡やマスクを着用し、花粉の飛散 時期には洗濯物を外に干さないことも有効です。また毎年花粉症にかかる方は、花粉飛散の2週間程前から抗アレルギー剤を予防的に内服することも効果的です。
近年抗アレルギー剤の開発は目覚しく、多くの場合ほとんど眠気が無くて、効果的に症状を抑えることができます。
減感作(舌下免疫)療法
アレルギーに対する舌下免疫療法とは
スギ花粉症とダニ抗原によるアレルギー性鼻炎に対する、減感作療法です。
病因アレルゲン(アレルギーの原因となる物質)を投与していくことにより、アレルゲンに暴露された場合に引き起こされる関連症状を緩和する治療法で、アレルギー疾患の自然経過を改善させることを目的とします。スギ花粉症またはダニ抗原によるアレルギー性鼻炎の症状改善と、対症療法である薬物の使用量を減少させることを狙っています。速やかな効果を期待する方法ではなく、長期間の治療が必要で、2年以上の継続を要します。先ず正しい診断が必要です。問診、血液検査、皮膚反応などによって、スギまたはダニ抗原に対するアレルギー性鼻炎が確認できた場合に、治療適応となります。
●治療方法
・シダトレン(スギ花粉舌下液)
1日1回舌下に薬液を滴下し、2分間そのまま保持その後飲みこみます。
・ミティキュア(ダニ舌下錠)
1日1回舌下に錠剤を置き、2分間そのまま保持してその後飲みこみます。
いずれも初回は少量投与で開始し、徐々に薬量を増やしていきます。シダトレンでは3週目以降、ミティキュアでは2週目以降、一定の薬量を続けます。
※ 処方はいずれも、皮膚科となります。まずは皮膚科を受診してください。