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コラム

2013/8/30

新しいラボの紹介

藤原剛先生

おうえんポリクリニックの中に、新しく検査室ができました。名付けて、「藤原ラボ」。元奈良大学教授の藤原 剛先生に、担当していただきます。

藤原先生は、古くかららい菌の特異抗原の研究に関わって来られました。らい菌に対しては様々な特異抗原が報告されていますが、PGL-I(phenolic glycolipid I)は最もよく知られているものの一つです。この抗原に対する抗体、抗PGL-I-IgM抗体の測定は、臨床の場で、あるいは疫学調査で、しばしば使われている方法です。

藤原先生たちが開発した半合成のPGL-I抗原は、安定性が高く、臨床や疫学調査でしばしば使われています。この抗原を用いて、簡便な凝集反応をみる方法(MLPA)も考案されていますが、測定キットが高価で、また詳細な測定にはELISA法が勝ります。

実際には血清中の抗PGL-I-IgM抗体を、ELISA法で測定します。治療効果の判定や、活動性病変の早期発見に利用されますが、一方疫学調査では、多くの興味深い結果が報告されています。近年の分子生物学的調査と相まって、感染と発症に関わる疫学的動態の究明が進み、新たな展開が期待されています。2013年9月の第18回世界ハンセン病学会(ベルギー)では、きっと興味深い報告が出てくることでしょう。この学会には当院職員2名が出席しますので、現場の声を拾ってくるつもりです。

日本では、公的な場所での抗PGL-I抗体のELISA法による測定ができなくなっています。かつてはハンセン病研究センターで測定をお願いしていたのですが、幹部職員人事の変更とともに、2000年以降中止されて、その後は個人的に藤原先生に測定をお願いしておりました。ハンセン病の研究では、国際的に十分な評価を受けている検査が、一個人の施設で行わざるを得ないことに若干の不満もありますが、一方誇らしいことでもあります。藤原先生、今後とも宜しくお願い致します。

因みに藤原先生は、院長:並里と高校時代の同窓生で、ともに三重県立四日市高校を卒業しました。高校時代、彼も私も生物部で、彼はひたすらトンボを追っかけていましたが、今も続いているそうです。