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コラム

2006/03/12

読むのを止めた曲  シューマン(ドイツ)のパピヨン(蝶々)

私はいったん曲を読み始めたら、必ず読み終わることにしています。しかしこの「パピヨン」だけは、途中で止めました。いくつかの章から成っていて、あと1,2曲を読むと終わるところまで来ていたので残念でしたが。
曲 を読む時は、先ず全体の流れを決めます。次はメロディーの1音ずつにくっついて行き、作曲家と同じ精神状態になって、何を考えたかを「読み」ます。「パピ ヨン」でも、シューマンが跳ぶところでは、私も一緒に跳びたかったので、何度もその音に向かおうと試みましたがだめでした。一緒に跳んだら、私の心がパー ンと壊れてしまいそうで、怖いのです。胸苦しい気持ちになり、中止と決めました。それでシューマンについて調べてみました。
1810年ドイツ生まれ、16歳の時、父親が精神に異常を来して亡くなります。30歳くらいから、シューマンも徐々に病み始めます。40歳頃には幻覚を見るようになり、42歳でライン川に身投げして、病院に入院します。46歳で死亡するまで、仕事はずっと続けました。
「パピヨン」は21,22歳のころの作品ですが、私にはこの時でももう既に異常に思える音使いです。37歳の「飛翔」の中では、熱心に舞い上がって跳ぶ練 習をします。しかし「飛翔」が可能となった時に、跳びませんでした。38歳の「トロイメライ(夢)」には、「自分は飛び立つことが可能であっても、中空あ たりを眺めているのが好きだ」と書かれています。ベートーベンとは正反対の、最後にはしりごみする性質でした。16歳で父親の死から受けたショックは大き く、「いつ自分は発病するか」といつも不安でした。それを思うと無理も無いことでしょう。このシューマンも、恩師の娘クララと結婚する時は、勇敢でした。 結婚を阻む恩師の同意が得られないので、裁判所の許可を求めてまで結婚にこぎつけます。お蔭様?で、美人ピアニストのクララは子だくさん、共稼ぎで苦労し ます。これに同情してブラームスがクララに親切だった話も有名です。
桑原利子

利子さんの譜を読むシリーズ(NGO小冊子:ニルヴァーナ8号に掲載されたものより)