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コラム

2006/01/26

<クマさん日記>ミツバチ

よい香りを放つ香料植物がなぜ植生密度の乏しい半乾燥地に多いかについては、受粉の確率と関係がありそうだ。

植生密度の濃い高温多雨地帯では、昆虫が甘い蜜源を見つけるのに大した労は要らない。ミツバチは、大量の貯蜜の必要がなく、採蜜もほどほどにしか行わないので、養蜂業が成り立ち難い。

一方植生密度が疎で、植物の群生地が限定される乾燥地では、広大な面積を蜜捜しに飛び回るだけでも大変な苦労が要る。そこでミツバチは、匂いを頼りに飛び立ち、花の咲く群生地へと飛行する。乾燥地の植物は甘い匂いを放ち、客寄せに努める。だから複眼で遠くが見にくい昆虫でも、容易に蜜源を見つけられる。

昆虫の遠距離飛行を容易にする条件の一つに、地表面を流れる上昇気流がある。カモメが、海面を渡る僅かな上昇気流に乗り、羽ばたきもせずに海面すれずれに滑空している様子をしばしば目にする。

乾燥地でも、海面に似た上昇気流がある。昆虫は、渇いた風に運ばれる埃っぽい匂いの中に花の香りを嗅ぎ分け、蜜を求めて飛行する。彼らは風上に向かう時は、風力の影響を受け難い上空を飛行し、帰路は地面すれずれに吹く速い風の流れを捉えて移動する。

フオン・フリッシュ博士(1973年、「ミツバチのダンス言語」でノーベル賞を受賞)によると、餌場が巣から100m以内は演舞ダンスで、それ以上は8の字ダンスをするのだそうだが、アフリカ地中海沿岸地方の半乾燥地で見たミツバチの餌場情報は、ダンスではなく、音波伝達に依存しているようだ。また西アフリカのサバンナ地帯ブルキナ・ファソのナレ村で観察した野生ミツバチの餌場情報は、十数メートルの樹上に剥き出しになった巣の上で、太陽に腹
を照らしながら尻を高々と上げて踊るものだった。

機関誌ニルヴァーナ(NGO)7号に掲載された「クマさん日記」シリーズより抜粋