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コラム

2006/01/26

<クマさん日記>ジャマイカの朝

星の瞬きが弱まり、東の空が明るむ。太陽が水平線上に顔を出すと気温は急上昇し、これまでの山風が止まって、忽ち島全体が無風地帯となる。午前7時半と云うのに、茹だるように蒸し暑い。

やがて、温められた海面から水蒸気が立ち上り、雲となって南の海上に浮かぶ。時間とともに陸と海の温度差が増し、風は海から陸地へと吹く。午前十時、雲は風に乗り島に向かって一直線に滑空を始める。陸地に到達した雨雲は、海抜二千メートルの山に行く手を阻まれ、重さに絶えかねて雨を降らす。カリビア海に浮かぶジャマイカの朝である。

殆ど毎日降る雨のお陰で、島ではコーヒー、コショウ、バナナなどがたくさん採れる。住民の殆どはアフロインディアンと呼ばれる、カリビア原住民とアフリカ移民との混血である。

ここには珍しい動植物や希少生物も多い。中でもルビーハチドリと呼ばれる世界最小の鳥は、虻と間違うほど小さい。だがしかし、あの見目麗しき姿は一目でハチドリと確認できる。ハチドリは、恰もヘリコブターがプロペラの回転軸を変えながら垂直移動、水平飛行、空中停止をするように、翼を回転させながら空中に浮遊した状態で、長い管状の舌を延ばして花から蜜を吸う。

島の西端にあるハンセン病の施設では、欧米のキリスト協団体から派遣された職員が島民に溶け込んで、ピジョンイングリシュと呼ばれる国籍不明の言語を喋りながら、笑顔で働いていた。

機関誌ニルヴァーナ(NGO)6号に掲載された「クマさん日記」シリーズより抜粋