埼玉県所沢市で形成外科、内科、皮膚科をお探しなら、おうえんポリクリニック

HOME > 診療のご案内 > 皮膚科

皮膚科

アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、いぼ、水いぼ(伝染性軟属腫)、疥癬、脱毛症(男性育毛剤プロペシア処方・AGA)、褥瘡(床ずれ)治療をはじめ、アレルギー疾患・蕁麻疹・水虫・ほくろ・シミ・巻き爪・火傷(やけど)・あざ・掌蹠膿疱症・乾癬・角化症・掻痒症、にきび治療など幅広い皮膚疾患に対応しています。


アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎の治療は、ステロイドを上手に使うこと、なるべく早くステロイドを離脱すること、ステロイドに代わる効果的な治療薬を早期にうまく組み入れること、などに重点を置きます。
漢方薬も、時には著効します。冬の乾燥はアトピー性皮膚炎を悪くしやすいのですが、上手に保湿剤を使うことで、強い薬を使わずにすごせるようにしましょう。

エキシマ光線療法について

エキシマ光線療法ってなんですか?

紫外線の免疫抑制作用を利用して、過剰反応を起こしている皮膚の症状を沈静化させる「光線療法」と呼ばれる治療方法です。エキシマライトはこれまでの光線療法より短い波長の紫外線を患部に照射します。今まで治療が難しかった部位でも高い治療効果が期待できます。

エキシマフィルターを使用していますので、リスクになりやすい短波長成分をカットしています。光線療法を受けることは、ステロイドなどを使用したと同じくらいの効果が期待できます。そのため、徐々にステロイドを使う量が少なくなります。

写真:エキシマ光線療法02


アトピー性皮膚炎Q&A

A. 回答
紫外線の免疫抑制作用を利用して、過剰反応を起こしている皮膚の症状を沈静化させる「光線療法」と呼ばれる治療方法です。エキシマライトはこれまでの光線療法より短い波長の紫外線を患部に照射します。今まで治療が難しかった部位でも高い治療効果が期待できます。 エキシマフィルターを使用していますので、リスクになりやすい短波長成分をカットしています。光線療法を受けることは、ステロイドなどを使用したと同じくらいの効果が期待できます。そのため、徐々にステロイドを使う量が少なくなります。

A. 回答
尋常性(じんじょうせい)乾癬(かんせん)、白斑(はくはん)、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)のほかに、アトピー性皮膚炎の方が対象です。

A. 回答
痛みはまったくありません。ほんわかと温かい感じがします。
照射当日と翌日は、日焼けが強くなることがあるので、強い日光は避けるようにしましょう。

A. 回答
尋常性乾癬は週1~2回の照射で、10回目から効果が出始め、20~30回位が目安です。 掌蹠膿疱症は、週1~2回の照射で、3~10回目から効果が出始め、20回くらいが目安とされています。 白斑は、週2回の照射で、10回目から効果が出始め、30~50回くらいが目安とされています。 アトピー性皮膚炎は、週1~2回の照射で、10回目から効果が出始め、20回くらいが目安とされています。
※これはあくまで目安であり個人差があります。肌質、照射頻度などにより変動いたします。正確には皮膚科専門医にご相談ください。

A. 回答
1回の照射は、3割負担で約1000円程度です。このほかに診察料、投薬料などが必要になることがあります。光線療法を受けて、気になる症状などがありましたら、遠慮なく相談してください。

A. 回答
保険適用されています。

尋常性白斑

基本的には原因不明の疾患で、子供から大人まで、各年齢層で見られます。直径数㎜から数㎝の乳白色の白斑が、散在性にまたは互いに融合し、広い範囲に拡大することもあります。自然に改善したり、広がったりして、皮疹の形はしばしば変わりますが、古いものは、皮疹が固定して変化が見られにくい例もあります。人種差はなく、どの人種にも1~2%くらいの割合でみられるようで、それ程珍しい疾患ではありません。

全身どの部位にでも出現する汎発型と、一定の神経支配領域に一致して出現する分節型があります。汎発型は、しばしば左右対称性に見られます。分節型は、小児や若い人に多い傾向があります。汎発型では、甲状腺の病気を伴う場合があり、抗甲状腺自己抗体の陽性率が高い傾向があります。糖尿病や血液疾患を合併している場合もあります。時に家族内に同じ疾患が見られることがあります。分節型は、限局性の自律神経の障害ではないかとも考えられています。

近年、ある種の化粧品を使用した人に、同様の白斑が出現した例が報告されて話題になりました。現在この化粧品は、市場に出ていません。


治療

昔からステロイド剤の外用が一般的ですが、ビタミンD3剤の外用や光線療法が有効です。特に光線療法は、近年より効果的な機種が開発されており、皮膚科学会では定期的に照射す治療の推奨度しています。当院では、エキシマライトを使用しています。

尋常性乾癬

乾癬とは、銀白色の鱗屑(ふけ)をともない、浸潤をふれる境界明瞭な紅斑が全身に出ます。大きさ、数、形は様々で発疹が癒合して大きな病変を作ることもあります。青壮年期に発症することが多く、多発しますが、通常、内臓を侵すことはありません。約半数の人にかゆみが認められます。爪の変形や関節炎を伴うこともあります。まれに、発疹が全身に及ぶこともあります。最近徐々に増加傾向にある皮膚炎です。


尋常性乾癬Q&A

A. 回答
まだわかっていません。欧米では頻度が高いこと、家族内発症が4~5%と高率であることが知られています。生活環境要因と遺伝的素因の両者が関与すると考えられています。

A. 回答
決して人にはうつりません。

A. 回答
上気道感染(かぜ・扁桃炎)などの感染症、擦ったりする機械的刺激、薬剤、ストレスなどが挙げられます。逆に、日光(紫外線)は乾癬に対し、よい効果があります。乾癬の場合、発疹の存在そのものによる精神的、社会的な影響に加え、慢性であるが故の治療の煩わしさがあります。

A. 回答
乾癬の発疹は全身のどこにでも出ますが、肘、膝、腰回りなどのこすれる場所に出やすいという特徴があります。また、頭も毛髪が伸びるとき、毛を皮膚が擦るため好発部位となります。ですから、たとえば入浴時にもあまり硬いタオルで擦ることはよくありません。

A. 回答
乾癬は、慢性で、軽快と悪化を繰り返しますから、患者さんの病気の程度、おかれた状況に応じた治療法を選択します。通常、外用薬(塗り薬)からスタートしますが、外用薬にもステロイド外用薬、ビタミンD3外用薬などがあり、各々、特性が異なります。内服薬(のみ薬)としては、レチノイド、シクロスポリン、メソトレキサートが主なものです。これに紫外線療法を加えた3つ(外用療法、内服療法、光線療法)が基本的な治療法です。当院では光線療法としてエキシマライトを使用していますが、多くの場合極めて良好な結果が得られています。

A. 回答
乾癬は慢性で発疹を繰り返し作る病気ですが、治療により発疹がほとんど消失することもあり、長期にわたって発疹がでない、あるいは自然消褪する患者さんもまれではありません。一般的に乾癬患者さんの数は50歳代をピークに減少していきますから、加齢とともに軽快、治癒している可能性が高いと考えられています。しかし近年、高齢発症の患者さんも散見され、この場合には既往疾患や薬剤などが関与をしている可能性も考えられます。

A. 回答
日光浴を勧めます。ただし、紫外線照射で逆に悪化する患者さんもいますから注意して下さい。食べ物はバランスよく、また規則正しい生活を勧めます。カロリーの取り過ぎは乾癬を悪化させます。また、ストレスも皮疹を悪化させます。乾癬は慢性的に経過しますが、経過中普段と異なる発疹や症状が出た場合は遠慮なく皮膚科専門医に相談して下さい。

いぼ

一般にイボと呼ばれるものの中には、様々なものが含まれています。 治療法は様々ですが、多くは痛くない方法で治癒します。 皮膚にできるイボに似た小腫瘍にはたくさんの種類があり、中には悪性が心配されるものもあります。悪性か否かは、簡単な病理検査で調べることができます。

A. 回答
まずウイルス性のイボには、尋常性疣贅(主に手足にできる硬いイボ)、扁平疣贅(あまり盛り上がらず、顔や四肢などに多発する)、伝染性軟属腫(=水いぼ:主に小児にみられる)などあり、いずれも次々に増え、他者にも伝染しますので、早めに治療しましょう。

A. 回答
痛みをともなう「魚の目」や「胼胝(=たこ)」もありますが、イボと似ていることもあり、鑑別に注意が必要です。まず初診時に痛くない状態を作り、履き物を検討し、免荷の方法をご指導します。

A. 回答
子供が成長して走り回るようになると、実に様々な皮膚病を作ってきますが、中でも最もしばしばみられるものの一つに、伝染性軟属腫があります。俗にミズイボと呼ばれ、決して珍しい疾患ではないにもかかわらず、その扱いについては多様な意見があり、我々皮膚科医も、お母さんたちと一緒に頭を抱えてしまうことがあります。そこで、ミズイボについて少し真面目に振り返ってみたいと思い、以下にまとめてみました。このありふれた疾患の病原体は、ヒトだけを宿主として、かつ著明なダメージを宿主に与えることなく、したたかに種の保存を保ちながら人類との共存を図っています。
伝染性軟属腫(molluscum contagiosum, MC)は、ポックスウイルスに属するMCウイルスが、ヒトの表皮細胞に感染することによって発症します。天然痘が地上から消失した現在、ポックスウイルスによって引き起こされるヒトの疾患は、伝染性軟属腫だけです。 このウイルスはウイルスの中ではきわめて大きなDNAウイルスで、感染した細胞質内で増殖します。

A. 回答
通常ヒトからヒトへの感染で皮疹が成立します。ヒトへの接種実験より、潜伏期は2~7週間とされています。これまでのところ、自然界ではヒトのみが宿主であると考えられています。 通常小さな子供にみられますが、我々の経験では小学校4年生が分かれ目で、それ以上の年齢になると、激減するようです。一方稀には成人にも見られ、特に免疫能の低下した場合には、広範囲に皮疹が拡大することもあります。患者さんの多くはウイルス抗原に対する血中抗体を持っていますが、抗体の役割については不明で、不顕性感染についてもよく分かっていません。皮疹が自然消褪する主たる機序は、感染した表皮細胞の破壊が宿主の細胞性免疫を引き起こすことによると考えられます。

A. 回答
粟粒大の小丘疹(小さなツブ状のもの)から始まり、通常3~6mmの大きさになります。稀には、3cmと巨大な丘疹を作ることもあるようです。個々の皮疹はドーム状に隆起し、他のウイルス性疾患と同様に中心にお臍のようなくぼみを作ります。ここから比較的容易にカード(凝乳)様の物質をつまみ出すことができます。体のどの部分にも発症しますが、通常1、2か所に集族していることが多いです。一般には、躯幹、外陰部などによくみられます。稀には眼の周囲や眼瞼にできることもあります。
通常、痒みや痛みなどの自覚症状はありませんが、しばしば個疹の周囲に湿疹反応を認め、このような場合には痒みを伴います。多くの皮疹は2~4か月持続して消失しますが、自己移植によって新たな皮疹が次々に現れるため、通常は数か月またはそれ以上経過したのち、自然治癒する傾向があります。しかし数年持続することもあります。アトピー性皮膚炎や他の免疫異常を持つ場合は皮疹が広範囲に拡大しやすく、皮膚科診療の場では、ミズイボを持つ子の多くが、アトピー性皮膚炎を持っています。

A. 回答
皮疹の多くは限局性で、二次感染などがなければ自然治癒も期待できるので、治療は必ずしも必要ではありません。しかし一時的ではあっても急に増えてしまうことも多いので、もともと乾燥肌や湿疹がある場合は、保湿剤を主としたスキンケアを行い、なるべく増えないような工夫をします。一般的には、鋭利なキュレットやトラコーマ摂子などで中身を摘まみ出す方法が取られますが、個人ごとに適切な濃度の硝酸銀溶液などを使って、可能な限り痛みの少ない方法で治療することも可能です。

A. 回答
顔、頭、首、体幹等に多発します。ほとんど色の無いものから黒褐色のものなどさまざまで、多くはベタッと扁平に隆起します。

A. 回答
頚、胸、腋にできやすく、米粒よりも小さな、突出したものです。
これら脂漏性角化症とアクロコルドンの多くは、きれいに取ることができます。

疥癬(かいせん)

近頃「疥癬」は、珍しい病気ではなくなりました。日本では、かつて第二次世界大戦直後に蔓延したそうですが、その後急速に減少しました。1975年ごろに再び流行が始まりましたが、この時はほとんどが性感染症として持ち込まれたもので、多くは20才代の男女と子供にみられました。その後もこの感染症はすっかり消失することはなく、くすぶり続けていたようですが、近年かなり増えているように感じています。 現在の患者さんの多くは、30~50才代の女性と、60才以上の男女です。高齢者が集団で生活する場が急増し、そこで介護する人々の中で感染が続いていることを裏付けています。 めずらしい病気ではなくなっているにもかかわらず、診断と治療の基準が必ずしも遵守されていないことが多いように思われますので、疥癬について簡単にまとめました。


病原体

ヒゼンダニが、ヒトの皮膚の角質層に寄生することによって発症します。メスの成虫は体長約0.4mm、オスはその3分の1くらいです。宿主特異性が強いので、猫や犬などとの人獣共通感染は起きません。ヒトの皮膚を離れた成虫は、通常の室温・湿度では約2、3時間で、宿主に取り付く力を失ってしまいます。素早く動くことはできません。37℃では1分間に2.5cmくらい動けるようですが、16℃以下ではほとんど動けなくなってしまいます。また乾燥には、特に弱いようです。

メスのヒゼンダニは、皮膚の角層内に疥癬トンネルを作り、その中で約1カ月間排卵し続けます。卵から孵化し、幼虫、成虫となって産卵するまでの一世代の長さは、10-14日。皮膚を刺したり吸血することはなく、特徴的なかゆみは、ダニの脱皮殻や糞などに対する、アレルギー反応によるものです。

写真:図01

写真:図02


潜伏期

通常の疥癬と角化型疥癬(ノルウェー疥癬)では、大きく異なります。

<通常の疥癬からの乾癬の場合>
感染したダニが増え、さらにダニに対して「感作」が成立してアレルギー反応が生じるまでの期間が約1カ月。この期間が潜伏期となります。

<角化型疥癬からの乾癬の場合>
一度に多数のヒゼンダニに暴露されるため、増殖に必要な時間が短縮され、早ければ4、5日で発症します。


病像

通常の疥癬と角化型疥癬とは、大きく異なります。日常遭遇する患者さんのほとんどは通常の疥癬で、角化型疥癬は稀です。

<通常の疥癬>
顔、頸には皮疹ができません。赤い小丘疹が、臍の周り、腹部、胸、腋、大腿内側などに散在しますが、湿疹などとよく似ています。このような部位からはダニが見つけにくいのですが、注意深く多くの部位より角層の一部を採って顕微鏡で観察すると、しばしば虫体、虫卵が見つかります。アレルギー反応による強い痒みがあります。
また外陰部、腋、ひじ、臀部などに、小豆大の結節を認めることがありますが、これもアレルギー反応で、ダニの死滅後もしばしば持続すます。
疥癬トンネルは唯一疥癬に特徴的な皮疹で、手首、手掌、指間などに認めやすく、虫体、虫卵が見つけやすい部位です。

<角化型疥癬>
重症感染症、悪性腫瘍などの基礎疾患があり免疫力の低下している場合や、全身状態が著明に低下した高齢者などにみられます。日常経験するのは、高齢者にステロイド外用剤の長期投与が続いた場合に、通常の疥癬から角化型疥癬に移行した例が多いです。
肘、膝などの突出部、臀部や躯幹の摩擦を受けやすい部位、頭頚部や耳介などに、厚い垢のように見える角化物が見られます。爪に寄生すると、爪白癬(爪のミズムシ)と酷似します。爪のダニには内服薬が効かないので、外用剤を浸透させる様々な工夫が必要です。角化型では、疥癬特有の痒みを伴わないことも多いです。これは免疫力の低下によって、アレルギー反応が起きなくなっていることを示します。

写真:図03

写真:図04


感染経路と感染防御

<通常疥癬の場合>
皮膚と皮膚が長時間接触する場合や、暖かい環境で皮膚が長時間近接している場合など、例えば布団が重なり合って雑魚寝する場合には感染が起き得ます。衣類着脱の介助やオムツ交換程度の介護では感染しません。また衣類の上からは感染しません。ですから患者隔離の必要は無く、介護者は通常の手洗いのみでかまいません。ただし、長時間にわたって手を握ったりさすったりする行為は避けて下さい。皮膚に外用剤を塗る場合は、手袋を使います。つまり、手袋以外の特別な予防は不要です。

<角化型疥癬の場合>
一人の患者さんに寄生するヒゼンダニの数が、通常疥癬の1000倍から2000倍にもなるので、短期間の接触でも感染しますし、感染から発症までの潜伏期も短いです(数日くらい)。皮膚の落屑中に多くの虫体が生きているため、同室者や周りの人々にも飛沫感染のような形で感染する可能性が高く、患者隔離が必要です。患者さんの使用した室内は2週間閉鎖しますが、直ぐに使用する場合は、ピレスロイド系の殺虫剤を噴霧します。診断後間もない患者さんを介護する場合は、基本的なガウンテクニックを採用します。約2週間、患者の衣類やリネン類はビニール袋に入れて運び、50℃以上の湯に5分間浸けてから洗濯するなどの注意を要します。


治療

イベルメクチンの経口投与が保険適応されています。通常一週間間隔で、2回投与します。(内服量:体重1kgあたり200μgで1錠中に3mg含まれていますから、体重60kgの場合、1回に4錠内服) 外用剤には、イオウ剤、安息香酸ベンジル、クロタミトンがあります。諸外国では、γ-BHCが使われていますが、毒性が強く日本では発売が禁止されています。
1. イオウ剤 毒性は低いのですが、時に皮膚炎を起こします。我々の経験では、チアントール(有機イオウ剤)は刺激が少なく、使いやすいです。頚部より下の全身に外用して、24時間後に洗い落とします。これを5日~7日間繰り返します。
2. 安息香酸ベンジル 12.5~35%のローション剤として使います。1と同様の方法で、2回外用します。
3. クロタミトン オイラックスは、10%のクロタミトン含有軟膏で、同様の使用法で約2週間続けます。 1~2週間隔で2回連続してヒゼンダニを検出できず、疥癬トンネルの新生がない場合に治癒と判定します。ただし再燃することがあるため、特に高齢者では2,2カ月間は観察して下さい。
以上、疥癬についての基本的な特徴を簡単に述べました。日常遭遇するのはほとんどが通常の疥癬です。診断が決まれば治療は困難ではありません。
介護施設における不必要・無意味な過剰反応は、患者・利用者へのサービスを著しく低下させます。まず通常の疥癬と角化型疥癬を厳密に区別して、治療計画を立てて下さい。診断確定後速やかに適切に対処すれば、更なる感染は十分防げます。また、施設利用者に無差別に抗疥癬剤を塗布すると、虫体の発見はきわめて困難となり、患者発見を遅らせて更なる感染拡大に繋がります。一方、治療終了後も延々と使い続ける例も見られますが、不必要であるばかりでなく、抗疥癬剤は大なり小なり毒物であることを思い出して下さい。またストロメクトールは、確実な診断の下でのみ内服すべきで、それ以外には、施設内や家族などで集団感染の可能性が極めて濃厚な場合に、的確な計画の下で「一斉治療」の形でのみ使用すべきです。
近年所沢近辺で、疥癬は珍しい疾患ではなくなりました。疥癬の痒さは大変辛いようで、診断前には、毎日すさまじい痒さに苦しんでおられます。早期発見・早期治療で、患者さんの笑顔を取り戻して下さい。

 

減感作(舌下免疫)療法についてはこちら


余談「ノルウェー疥癬」(=角化型疥癬)の謂れ

1848年ノルウェーの医師が、ハンセン病患者に見られた著しい角化性病変を伴う疥癬症例を最初に報告したのに因んでこの名がつきました。
当時ノルウェーの海岸部を中心に、ハンセン病患者がたくさん出ていました。1800年代初期、ナポレオン戦争に巻き込まれたノルウェーは、苦しい戦いで餓死者が続出するほど国が荒廃し、それ以前にはほとんど消滅していたハンセン病が急増してきました。その後国の復興と共に急速に患者数が減り、1940年以前に新患者はほとんど出なくなりました。治療法の何も無いこの時代に、環境の変化に伴って増減するのもハンセン病の特徴の一つです。ちなみに、皮膚科医のハンセンがらい菌を発見し、病原体として報告したのは1873年です。


参考文献
1) 日本皮膚科学会雑誌.115:1125~1129.2005
2) 日本皮膚科学会会誌.117:1~13.2007
3) 疥癬はこわくない. 医学書院.2002
4) http://www.scabies.jp/(図1,2を引用)

男性型脱毛症(AGA)

男性型(壮年性)脱毛症とプロペシア

男性型脱毛症は男性ホルモンの影響で、前頭部から後頭部に限って硬い毛が軟毛化する症状です。日本では、プロペシア(フィナステリド:0.2mg/錠、1mg/錠)の発売が認められています。
この薬剤は、脱毛の進行を止め、発毛剤・育毛剤としての性格を持ちます。多くの場合、6ヵ月から1年間の内服で改善が見られます。日本での長期観察(5年)では、90%に改善効果があったと報告されています。
副作用の発現頻度は、276名の調査で4%にみられ、いずれも軽度でした。 (Kawashima M. et al. Eur. J. Dermatol. 2004, 14(4), 247-254)


男性型脱毛症のスカルプケア

男性型脱毛症の場合、皮脂や発汗が多く、頭皮の湿潤度が高い方が多いようですが、毛母細胞(毛を作る細胞)の働きを増進させて毛の成長を助けるためには、汗や汚れを落として、毛穴の周囲を清潔に保つ必要があります。
しかし、シャンプーのし過ぎは良くありません。朝夕2回のシャンプーは過剰で、洗い過ぎやシャンプー剤の不充分なすすぎによる頭皮の障害もまた、毛髪の正常な成長を妨げるもとになりえます。


フケ

脱毛早期に、しばしばフケの増加が見られます。フケは頭皮の軽い炎症を示しますが、毛包開口部で厚くなりやすく、毛髪の伸張を妨げます。体調の悪いとき、ストレスが強いときにも増加します。
また、カビの一種が関与していることがあり、この場合は抗真菌剤が有効です。


タバコ

末梢の血管を収縮し、局所の血流を少なくする作用は良く知られています。成長期の毛母細胞は、人体組織の中で骨髄細胞と同じくらい活発に分裂しているのですから、毛髪の成長に悪いのは当然です。


プロペシアの処方

院内処方いたします。
初回は28日処方のみとなります。

脱毛症 / プロペシア料金表
  先発品
プロペシア
後発品
フィナステリド
ザガーロ
デュタステリド
28日処方 初診 ¥10,300- ¥9,460- ¥14,040-
再診 ¥9,270- ¥7,300- ¥13,010-
56日処方 再診 ¥16,480- ¥13,520- ¥20,220-
84日処方 再診 ¥23,690- ¥19,740- ¥27,430-
112日処方 再診 ¥31,580- ¥25,960- ¥35,320-

床ずれ

床ずれをご存知ですか? なぜできるのでしょう?

これは「褥瘡」とよばれています。体の動きが不自由な方や知覚麻痺のある人に起きやすい、皮膚の潰瘍(傷)です。我々の調査では、約半数の人が入院中に発症し、残りの半数は家庭で療養中に起きています。
褥瘡の多くは、皮膚の一定の部位に長時間圧力が加わり続けると、その部分の血流が途絶えてしまうことにより起こります。体圧を受けやすい骨の突出している部位―背中やお尻、踵などが要注意です。


どうすれば予防できるでしょう?

体の不自由な人が同じ姿勢をとり続けないよう、家族や周りの人々が手助けしてあげましょう。ごく初期の場合は、皮膚の圧迫部が赤くなる程度です。赤い部分が30分経っても消えなかったら、褥瘡の前兆かも知れません。早期の褥瘡は、そこに圧力が加わらないようにすれば(除圧)早く治ります。しかし放置しておくと、大きな傷になり骨にまで炎症が及ぶこともあります。


褥瘡治療の最前線で皮膚科が活躍します。

できてしまった褥瘡は、「傷の治し方」の原則に則って治療します。まず、壊死組織(黒くて硬い部分や化膿した部分など)を可能な限り取り除き、取りきれない部分は外用薬を使って除去します。深い傷には吸収力の強い綿のような物を充填することもあります。また、傷の治りを促進する薬も使います。1日1回流水で創部を洗い、外用剤を塗って傷が乾燥しないように保護します(湿潤環境の保持)。深くポケット状にえぐれた褥瘡には、細い管を差し込んで固定し、吸引療法を行うこともあります。傷が浅くなって様々な貼付剤を使うようになると、傷の手当てはとても楽になります。
大切なことは、褥瘡の発見直後から傷の除圧を怠らないことです。除圧ができれば、治療は半分成功したといえるでしょう。
しかし、これだけではどうしても治らない褥瘡もあります。条件が許せば、形成外科の協力を得て様々な手術を行います。
通院は大変なことなので、家族や介護の方々の協力を得ながら、多くは訪問診療で治療しています。

 

デイサービスおうえんでもご相談いただけます

にきび

中学・高校生のニキビと、大人のニキビは、少し治療法が異なります。
赤く腫れるニキビ、毛穴が閉じて黒く見えるニキビなど、症状によっても治療法が異なります。
ビタミン剤の組み合わせ、漢方薬などを中心に、短期間抗生物質を使うこともあります。
洗顔指導や、日常生活上の注意事項も大切なポイントです。治りにくい場合は、ケミカルピーリングが効果的です。
 
ケミカルピーリングの詳細へ

しみ・しわ

加齢とともに、誰もが皮膚のたるみやシミを経験します。年齢とともに細胞の働きが衰えることも確かですが、日光照射を避けることで、かなりの老化を防ぐことができます。UVカット(日焼け止め)は、毎日使ってください。
できてしまったしわは、ケミカルピーリングとプロビタミン+レチノールで、治療します。フォトリバイブによる光線療法を組み合わせると、さらに改善効果が高まります。これらは、皮膚の浅いところにある細かいシワに効果的です。表情によって出る比較的深いシワは、細かいシワの改善に遅れて徐々に軽快します。またメディラックスによるリジュベネーションは、より深い部分の真皮に作用してシワの改善を促します。これらは本来持っている力を活性化して、自然に若々しい肌を呼び戻す方法です。
もっと早くシワをなくしたい場合は、ヒアルロン酸の注入とボトックス注射を行います。これらは、部位と症状をよく見極めて選択します。
シワやシミの治療には、余計なものをとってしまう方法と、本来備わっている力を活性化させる方法があります。たとえば美容外科やパルスライトは前者で、ケミカルピーリングやLED、レーザーによるリジュベネーションなどは後者に入ります。
洗顔指導や、日常生活上の注意事項も大切なポイントです。治りにくい場合は、ケミカルピーリングが効果的です。
 
ケミカルピーリングの詳細へ


リジュベネーション

『Rejuvenation(リジュベネーション)』とは、『活性化』『若返り』という意味です。
『シミ』や『しわ』『たるみ』『くすみ』といった老化によって起こる悩みを解決して若返る、というのがリジュベネーション治療です。
一般的には、レーザーや光治療、ケミピ、ボトックスやコラーゲン注射などのメスを使わない治療が『Rejuvenation』と言われます。
特殊なテクニックでフォトフェイシャルを繰り返し照射すると、真皮の線維芽細胞が著明に刺激されます。通常3週間に1回、約1時間施術します。多くの場合1.5~2カ月で改善効果が自覚できます。

 

紫外線対策Q&A

■平成21年4月「ショッパー」に掲載されました。

A. 回答
日差しが強くなる季節に紫外線対策が話題になりますが、一年中対策はしてほしいと思っています。もちろん晴れている日だけではなく、雨や曇りの日も、自分に合った日焼け止めを塗る習慣をつけてください。
紫外線は発ガンにも関係があると言われているので、女性も男性も注意していただきたいですね。子どもは日光が骨の成長を促すこともあるので、適度に日にあたることは大切です。ただし、段階を経て日光に体を慣らしてください。何事も過度は禁物です。

A. 回答
SPF(サン・プロテクション・ファクター)の表示があるものを使ってください。一般に2ケタの数字が大きいほど、長い時間に渡って効果を発揮します。季節や場所などTPOにあわせて使ってください。顔用、体用など特に分ける必要はありません。子ども用として販売されているものは、刺激物が少なく大人と兼用しても大丈夫です。また最近は塗っても透明で目立たないなど、種類も豊富なので好みにあわせて使ってもらえばいいと思います。

A. 回答
まずは長い時間日光にあたらないという予防が一番ですが、もしシミが出来てしまっても、皮膚の組織はだいたい40日で入れ替わるので、塗り薬や飲み薬、レーザーやパルスライトなど個別の症状にあわせた治療や処方をすることで多くの症状が改善されます。また、シミだけではなくシワも紫外線の影響を大きく受けるので、年齢を重ねるほど注意が必要です。

診療案内

バナー:皮膚科診察 WEB受付バナー:皮膚科診察 WEB受付
バナー:おうえんブログバナー:おうえんブログ
バナー:デイサービスおうえんバナー:デイサービスおうえん
医療法人 健富会 
おうえんポリクリニック 
埼玉県所沢市中富1037-1 
Tel:04-2990-5818